「Instagramを始めたいけど、企業の運用の仕方がいまいちわからない」
「Instagramを始めるために、何を準備したら良いの?」
新しく企業でSNS運用を始めるとなった時、どのように運用を始めれば良いのか悩んでしまうご担当者様も多いのではないでしょうか?Instagramは独自のアルゴリズム(仕組み)のもとさまざまな使い方ができるツールなので、運用戦略を立てて上手く活用していくことが出来れば、ブランディングや集客にとても有効です。本記事では、そんなInstagramの基本の始め方から運用戦略、企業の運用事例まで、ご担当者様向けにわかりやすく解説していきます。
目次
企業インスタ運用のメリット・デメリット
まずは運用にあたって、インスタ運用のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。それぞれご紹介していきます。
インスタ運用のメリット
画像や動画で魅力的に情報発信できる
Instagramは画像や動画が中心の投稿なので、見た目で魅力的に情報発信できるのがメリットです。テキストだけでは伝えきれないような情報や魅力を伝えることができるため、効果的に認知拡大・集客を行うことができます。
認知拡大から興味付け、ユーザーとのコミュニケーション、購入までをすべて行える
Instagramは認知拡大から興味付け、ユーザーとのコミュニケーション、購入の導線までをすべて行える点が魅力です。SNSは認知拡大に向いているものが多いため、複数のSNSを組み合わせて購入までの導線を作る必要がありますが、Instagramであれば1つのSNSで認知拡大から購入までを完結させることができます。
ユーザー数の増加率がどのSNSよりも高い
2019年に3300万人だったInstagramの国内ユーザー数は、2023年には6600万人以上になったと公表されており、数年で倍以上にユーザー数が増えています。どのSNSも年々ユーザー数は増加傾向にありますが、特にInstagramのユーザー伸び率は他のSNSと比べても圧倒的です。今後もユーザーが増えていくと予想されるため、インスタ運用を始めることのメリットは大変大きいと考えられます。
インスタ運用のデメリット
やや運用コストが高い
Instagramはやや運用コストが高いというデメリットがあります。Instagramは画像や動画での投稿になるので、画像の作成や動画の撮影・編集などに時間がかかります。定期的に投稿をしていくとなると、ある程度リソースを割かなければなりません。
成果が出るまでに時間がかかることも
InstagramをはじめSNSは成果が出るまでに時間がかかります。Instagramははじめ、基本フォロワーにしか投稿が表示されません。フォロワーを増やし継続的に投稿していきながら、エンゲージメント(いいね数、保存数など)が増えていくことで、徐々に「おすすめ」や「発見欄(虫眼鏡マーク)」でフォロワー外にも拡散をされていく仕組みです。そのためすぐに成果が出ることを期待せず、まずはコツコツ継続して投稿していくということが大切です。
インスタ運用の始め方
では早速、インスタ運用の始め方を7つのステップでご紹介していきます。
1. インスタ運用の目的や方針を明確にする
まずはインスタ運用の目的や方針などを定めましょう。目的が定まっていないと投稿の方向性がブレたり、チーム内での連携が難しくなります。そのため運用を始める前にまず目的や方針を明確にし、チームで共有しましょう。
2. SNS運用ガイドラインを作成する
運用を開始する前に「SNS運用ガイドライン」を作成しておきましょう。SNS運用ガイドラインは、投稿する上での禁止事項やコメント対応のルール、投稿前のチェック事項、投稿が炎上してしまった際の対応フローなどを定めておくものです。企業でSNSを運用する際には、炎上によるブランドイメージの低下や売上減少などさまざまなリスクに備えるために、事前にガイドラインを作成しておくのが一般的です。
3. Instagramアカウントを作成する
続いてInstagramのアカウントを作成しましょう。メールアドレスとパスワードを入力することで簡単にアカウントが作成できます。企業でインスタ運用を行う際は、ログイン後「プロアカウント」に設定をしておくことが大切です。プロアカウントにしておくことで、投稿ごとやアカウント全体のエンゲージメント(フォロワー数の増減、投稿ごとのパフォーマンスなど)を確認できるようになります。
4. 競合分析を行う
アカウントが作成出来たら、競合企業のアカウントを見てプロフィール欄の分析をしてみましょう。ユーザー名やプロフィール文、ハイライトを上手く利用することで、フォロワー数を増やすことができます。
5. プロフィールを作成する
競合のアカウントを参考にしながらプロフィールを作っていきましょう。はじめてプロフィールを見た人が「フォローしたい」を思えるように、必要な情報やフレーズを入れて作成していくことがポイントです。
6. 投稿スケジュールを決める
プロフィールが完成したら、投稿のスケジュールを決めていきましょう。ターゲットを基にどんな投稿をどのくらいの頻度で投稿していくのかを決定し、投稿スケジュールを決めていきます
7. 投稿する
投稿のスケジュールが決まったら、計画的に投稿を行っていきましょう。まずはフォロワーに満足してもらえるような投稿をコツコツ続けていくことが、フォロワーを増やしアカウントを伸ばしていくコツです。
Instagram投稿の種類
Instagramには大きく3つの投稿の種類があります。それぞれ特徴があるため、使い分けていくのがおすすめです。ここではそれぞれの投稿の特徴をご説明します。
フィード投稿
フィード投稿は画像や動画を最大20枚まで掲載できる投稿です。ホーム画面やプロフィール画面、発見欄(虫眼鏡マーク)に表示されます。フォロワー内のエンゲージメント(いいね数、保存数など)が高い投稿は発見欄(虫眼鏡マーク)でおすすめ表示されるようになり、フォロワー外のユーザーにも見てもらえるようになります。
リール投稿
リール投稿は最大90秒までの投稿を作成でき、エフェクトやBGMなどを付けることもできる投稿です。ホーム画面やプロフィール画面、リール画面、発見欄(虫眼鏡マーク)に表示される投稿です。リールはフォロワー以外へのリーチが早いのが魅力です。閲覧履歴やフォローデータに基づきおすすめのリールが表示される仕組みになっているので、フォロワー増加や認知拡大に向いています。
ストーリーズ
ストーリーズはホーム画面の一番上に表示されている投稿で24時間のみ閲覧が可能です。フォローしているユーザーの投稿が表示されるので、基本的にフォロワー向けの投稿になります。興味関心の強いフォロワー向けにキャンペーンを打ち出したり、ユーザーからの質問に応えたりとさまざまな使い方ができます。1日に複数枚投稿しても違和感は少ないですが、ただし1日の投稿数を増やすほど、リーチが低下する傾向にあるため注意しましょう。
Instagramの投稿方法
Instagramの投稿方法は以下の通りです。手順に沿って投稿準備をしていきましょう。
- 1. アプリ下部またはプロフィール画面上部にある「+」マークをタップ
- 2. 投稿(フィード投稿)、リール、ストーリーズのいずれかを選択
- 3. 投稿したい画像や投稿を選択
- 4. フィルターや編集機能を使って編集
- 5. キャプションやハッシュタグを適宜つけ、設定する
- 6. 「シェア」を押して投稿完了
インスタ運用を成功させるための運用戦略
インスタ運用を始めたら、成果が出るように運用戦略を考えていかなければなりません。ここでは運用にあたって重要な5つの戦略をご紹介します。
1. インスタのコンセプトやターゲットを明確にする
インスタ運用を成功させるためにまずコンセプトやターゲットを明確にすることが重要です。どの投稿をするべきか、投稿の雰囲気や世界観はどうするか、どんな内容で投稿するのか、はコンセプトやターゲットから逆算して決まります。コンセプトやターゲットをあらかじめ決めておかないと、途中で軸がブレてしまったり、狙いたいターゲット層を集められない可能性があるので、事前にしっかり言語化しておくことが大事です。
2. 継続的に投稿を続ける
Instagramは投稿に関して「鮮度(最近の投稿かどうか)」を重要視していると公表しています。継続的に魅力的な投稿を続けることで「有益なコンテンツを発信し続けているユーザー」と評価され、Instagram側からおすすめされやすくなります。投稿頻度については、フォロワー(ターゲット)を基準に決めていくことがポイントです。
3. トレンドを取り入れながらニーズに合った投稿をする
Instagramはおすすめ欄やリール画面からトレンドを把握することができます。トレンドの投稿の型や音源を活用することで認知を集めやすくなるので、定期的にトレンドのリサーチをしながら投稿に取り入れていくのがおすすめです。
4. ユーザーとのコミュニケーションを大事にする
Instagramはユーザーとのコミュニケーションも重要視しています。投稿やストーリーズの表示される順番は、ユーザーとの関係値や関心度によって変化します。普段からDMに届いた質問に応えたり投稿のコメントに返信したりしておくことで、投稿が優先的に表示されやすくなるので、コミュニケーションにも配慮して運用していくことがポイントです。
5. 運用にあたっての炎上リスクを明確にしておく
SNSを運用するにあたり炎上リスクはつきものです。そのため、炎上につながりそうな内容や対応を明確にしたり、万が一炎上が起こってしまった際のフローをガイドラインに定めておくことが重要です。こうすることで、投稿フローを効率化したり、軌道に乗ったアカウントを台無しにすることを避けたりと、円滑にインスタ運用を行えるようになります。
企業のインスタ運用事例
ではここで、インスタを上手く運用している企業の事例をご紹介していきます。運用方法を参考にしてみましょう。
icotto|株式会社カカクコム
1つ目は旅行記事メディアやホテル予約サイトを運営している「icotto」が運用するInstagramアカウントです。プロフィールにあるように「一人旅」や「女子旅」をテーマにした投稿がたくさんあり、画像や動画を積極的に活用しながらターゲットが見たくなるような世界観の投稿をたくさんしています。
ストーリーズやハイライトもうまく活用しており、「癒し」「ご褒美」「おいしい」などの項目に分けて、おすすめの旅先を紹介しています。ストーリーズの中でホテル予約サイトのリンクに上手く誘導しているため、SNSからのコンバージョンも期待できそうです。
3COINS|株式会社パルグループホールディングス
3COINSはフォロワー数200万人近くの人気アカウントです。投稿では新商品やおすすめ商品の紹介、使い方動画などを発信しています。
3COINSで特徴的なのは、社員が個人アカウントを運用し、個々のスタイルで3COINSの商品紹介を行っているという点です。社員がプチインフルエンサーとなって発信を行うことで、企業アカウントよりも親しみをもって投稿を見てもらえるというメリットもあります。3COINSはそうした個人のアカウントも積極的に活用しながら認知拡大を広げています。
BOTANIST|株式会社I-ne
BOTANISTは株式会社I-neの商品ブランディングアカウントです。思わず見たくなるような綺麗なグラフィックデザインで、新商品やおすすめ商品の発信を行っています。あえて人やキャラクターを出さずに、あくまで商品をいかに魅力的に見えるかを大事にしているアカウントです。ギフティング施策も行っており、多くのユーザーによって口コミ投稿されているので、口コミによってSNSでの認知が広がってさらなる認知拡大に成功しています。
企業のインスタ運用で気を付けるポイント
では最後に、企業でインスタ運用をしていく際に気を付けるべきポイントについてご紹介していきます。
アカウント凍結されないように気を付ける
投稿を見てもらうためにまずはフォロワーを増やすことから始めなければなりませんが、一気に大量のユーザーをフォローしたりDMを送ったりするとアカウントが凍結されてしまう恐れがあります。はじめはフォロワーを増やそうと必死になりますが、投稿を増やしながら徐々にフォロワーを増やしリーチを拡大していくアプローチが大切です。
炎上リスクの対策も行っておく
SNSは常に「炎上リスク」と隣り合わせです。特に企業はSNS炎上によって会社のイメージが下がり、売上や取引先との関係、採用業務などさまざまなところに悪影響が出る可能性があります。事前にSNS運用ガイドラインを作成し、炎上対策フローを整えておくことはもちろん、投稿に不備や不適切な表現がないか、複数人で確認する体制を作っておくこともポイントです。
インスタを上手く活用して、ブランディングを成功させよう!
本記事では、インスタ運用の始め方や運用戦略、企業の運用事例を中心にご紹介してきました。Instagramは上手く活用すれば、より多くの人に魅力を伝えられるツールです。運用戦略を事前にしっかり練り、効果的なインスタ運用をおこなっていきましょう!
また、弊社が開催しているウェビナー「炎上リスクに強いSNSアカウントの開設方法」では、企業が気を付けておきたい炎上リスクに備えたSNSアカウントの開設方法をわかりやすくご紹介します。こちらもぜひご活用いただき、今後のインスタ運用にお役立てください!