InstagramとX(旧Twitter)の違いとは?それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説

これからSNSを使って集客をしていきたいと考えている企業の中には「どのSNSを使ったらいいんだろう?」と悩んでいるご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか?本記事では数あるSNSの中でも多くの企業で運用されているInstagramとX(旧Twitter)を比較して、それぞれの違いやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

また「これから新しくSNS運用を始めたい」と考えているご担当者様向けに「公式SNS運用スターターチェックシート」をご用意いたしました。SNS選びからコンセプト設計、SNSのリスク対策まで、SNS運用を始めるために必要な項目をまとめていますので、ぜひご活用ください。

InstagramとX(旧Twitter)の違い

それではまずInstagramとX(旧Twitter)の違いを説明していきます。

InstagramX(旧Twitter)
国内ユーザー数6600万人6700万人
ユーザー特性・10~20代中心
・女性の割合が高い
・10~20代中心
・男性の割合が若干高い
投稿内容画像や動画を使った投稿テキストベースの投稿
使えるツールフィード投稿(画像)
リール(動画)
ストーリーズ
DM
テキスト投稿(ツイート)
DM
投稿頻度1日1回~1日複数回~
拡散力
投稿の表示方法ユーザーとの関係値や反応(いいね数、保存数など)が良い投稿が優先的におすすめ表示投稿された時系列順に表示
※国内ユーザー数は2024年12月時点
※「投稿頻度」は平均的な頻度を示す

1. 国内ユーザー数の違い

Instagram6600万人
X(旧Twitter)6700万人
※2024年12月時点

InstagramとX(旧Twitter)のユーザー数にはほとんど差がありません。しかしInstagramはここ数年でユーザーが倍ほどになっており、ここ数年での人気が高まりが大きいSNSということができます。

2. ユーザー特性の違い

参照:Gaiax|2024年12月版!性別・年齢別SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13倍体

InstagramとX(旧Twitter)はユーザー特性の違いもあります。Instagramは10~20代の若い世代中心に利用されており、徐々に幅広い年代で利用されるようになってきています。女性が半数以上であることも特徴です。一方X(旧Twitter)は10~20代を中心に利用されており、若干ではありますが男性の割合が高いのが特徴です。

3. 投稿内容の違い

Instagram画像や動画を使った投稿
X(旧Twitter)テキストベースの投稿

Instagramは画像や動画が中心なので、見た目で魅力を伝えたい商品やサービスにぴったりです。一方でX(旧Twitter)ではテキストベースの投稿になるので、ニュースや最新情報などを発信することに向いています。

4. 使えるツールの違い

Instagramフィード投稿(画像)、リール(動画)、ストーリーズ、DM
X(旧Twitter)テキスト投稿(ツイート)、DM

サービス内容にも違いがあります。Instagramは画像の投稿であるフィード投稿、動画の投稿であるリール、24時間だけ見ることのできるストーリーズ機能、直接ユーザーとやり取りできるDMの4つが主なツールです。一方、X(旧Twitter)はテキストベースの投稿(ツイート)とDMが主なツールです。

5. 投稿頻度の違い

Instagram1日1回~
X(旧Twitter)1日複数回~

X(旧Twitter)は思ったことをリアルタイムで発信していくSNSなので投稿頻度も高い傾向にあります。毎日や1日に何回も投稿しているような企業もあります。一方でInstagramは、投稿の画像作成や動画編集などにこだわり、時間をかけて作成するため、投稿頻度は低くなります。企業であれば、1日1投稿から週に1回程度が一般的です。

6. 拡散の違い

Instagram拡散性低
X(旧Twitter)拡散性高

X(旧Twitter)はとても拡散性が高く、「リツイート」や「引用リツイート」がされるとフォロワーからそのフォロワーへと一気に拡散されていく仕組みになっています。一方でInstagramはX(旧Twitter)のような拡散機能はなく、フォロワーの投稿の反応(いいね数、保存数など)が良いと「発見欄」や「おすすめ」に表示されやすくなり、フォロワー以外にも認知が広がっていくような仕組みになっています。

7. 投稿の表示方法の違い

Instagramユーザーとの関係値や反応(いいね数、保存数など)が良い投稿が優先的におすすめ表示
X(旧Twitter)投稿された時系列順、おすすめ順に表示

X(旧Twitter)は投稿された順(最新)やおすすめ順に表示方法を切り替えることが可能です。ユーザーは表示方法をタイミングに合わせて使い分けながら利用しています。

またInstagramはユーザーの反応(いいね数、保存数など)が良いものや、関係値が深い(DMでやり取りしている、普段から投稿に反応しているなど)ようなユーザーの投稿が優先的に表示される仕組みになっています。

企業で【Instagram】を使うメリット・デメリット

ここまでInstagramとX(旧Twitter)との違いをご紹介してきました。では企業で運用をするとなった場合のメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?まずはInstagram運用のメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。

Instagramを使うメリット

1. 画像や動画で「見た目」を魅力的に伝えられる

Instagramは画像や動画などを使って伝えることができるのが魅力です。画像で伝えられる情報量はテキスト(文字)の7倍、動画で伝えられる情報量はテキスト(文字)の5000倍と言われています。ユーザーにとって魅力的な画像や動画を作成することで「買ってみたい」「行ってみたい」といった興味付けも行いやすくなります。

2. 認知から興味付け、ユーザーとのコミュニケーション、購入までを一貫して行える

Instagramは認知拡大から興味付け、ユーザーとのコミュニケーション、購入(ECサイトとの連携)までを一貫して行えるSNSです。X(旧Twitter)やTikTokといったSNSは認知拡大にはとても強いSNSではありますが、興味づけを行ったりファンの育成を行っていくには不十分な点があり、他のSNSと併用していく必要が出てきます。

3. ブランドの世界観や雰囲気に共感するファンができる

Instagramは画像や動画を使って魅力を伝えられるSNSなので、ブランドの世界観や雰囲気が伝わりやすいというメリットがあります。SNSは世界観が好みだったり、内容に共感したりしたときにフォローされる傾向があります。そうした共感をもとにした根強いファンを作り出すことで、さらなる認知拡大や売上増加に繋がっていきます。

Instagramを使うデメリット

1. 運用コストがやや高い

Instagramは投稿が画像・動画なので投稿作成に時間がかかるというデメリットがあります。画像の投稿を作成したり、社員に協力をしてもらいながら動画を撮って編集をしたりと手間がかかってしまうため、専任の担当者がいない場合には運用が大変になってしまうこともあります。

2. 成果につながるまでに時間がかかる

Instagramは成果につながるまでに時間がかかるというデメリットもあります。X(旧Twitter)と比べるとまだまだ拡散力は高くないので、継続してフォロワーの求める投稿を続け、より高いエンゲージメント(いいね数、保存数など)を獲得していく必要があります。SNSだからといってすぐに効果が出ることを期待しすぎず、継続的に投稿を続けていくことが大切です。

企業で【X(旧Twitter)】を使うメリット・デメリット

続いて企業でX(旧Twitter)を運用する場合のメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。

X(旧Twitter)を使うメリット

1. 拡散力が強く、フォロワー外へも広くリーチできる

X(旧Twitter)はとても拡散力が強く、フォロワー以外にも一気に拡散されることが大きなメリットです。より認知を広げたいという時にはもってこいのツールです。

2. 投稿が作成しやすく運用コストが低い

X(旧Twitter)はInstagramと比べても投稿作成しやすいのが特徴です。Instagramは画像の作成や動画の撮影・編集などにかなりコストがかかりますが、X(旧Twitter)であれば短文で投稿できるので運用コストがかなり低くなります。

3. ユーザーとの接触頻度を増やしやすい

X(旧Twitter)は1日の中で複数回投稿をしても違和感のないSNSのため、ユーザーとの接触回数を増やしやすいのが特徴です。何度もユーザーの目に触れるアカウントは名前を覚えてもらいやすく、興味を持ってもらうことが出来れば他のツイートや別のリンクに飛んでもらえる可能性も高まります。

X(旧Twitter)を使うデメリット

1. 炎上リスクが高い

X(旧Twitter)は他のSNSと比べても圧倒的に炎上リスクの高いSNSです。X(旧Twitter)の仕組み上拡散力がとても強いため、次々と拡散されてコメント欄が荒れ、瞬く間に炎上してしまうというケースも実際多くあります。そのためSNSを始める際は、事前に炎上リスクの対策を行っておく必要があります。

2. 興味付けやファン育成には不十分な点もある

X(旧Twitter)は拡散力が強く認知拡大に優れたツールではありますが、フォロワーの興味付けやファン育成の点ではInstagramに劣ります。X(旧Twitter)で知ったものをより深く知ったり、関心を高めていくにはInstagramをはじめとした他のSNSを併せて訴求をしていく必要があります。

どっちがいい?InstagramとX(旧Twitter)それぞれ向いている企業とは?

ここまでInstagramとX(旧Twitter)のメリット・デメリットをそれぞれご紹介してきました。どちらのSNSにも良さがありますが「どっちが自社には向いているんだろう?」と悩んでいるご担当者様もいらっしゃると思います。ここではInstagramとX(旧Twitter)それぞれ向いている企業を解説していきます。

Instagram運用が向いている企業

画像や動画で「見た目」を伝えられる商品やサービスを持っている

Instagramは画像や動画が中心のSNSなので、例えば食べ物やコスメ、服、観光地など「見た目」で伝えることに向いた商品やサービスを持っている企業におすすめです。商材はもちろん、ターゲットによって使うべきSNSは異なるので、改めて自社の商品・サービスはどんなPRをしたら、ターゲットにとって魅力的に見えるのかを検討しSNSを選びましょう。

まずは1つのSNSから始めたい

Instagramは認知拡大から興味付け、コミュニケーション、購入までを行えるSNSです。X(旧Twitter)のように認知拡大に強いSNSもありますが、他のSNSと併せて使っていかないと購入までをフロー化させることが難しいです。ですがInstagramはそのフローを一貫して行えるため、複数のSNSを同時に運用するのが難しいという場合は、Instagramを使うのがおすすめです。

ファンの育成やコミュニティの形成を行いたい

Instagramはファンの育成やコミュニティの形成に向いているSNSです。ストーリーズを使ってフォロワーの質問に答えたり、インスタライブを行ったりすることで商品やサービスを知ったフォロワーにさらに興味をもってもらうこともできます。熱狂的なファンを増やすことができれば、他のユーザーにおすすめしてくれたりと口コミが広がってさらに認知を拡大することができます。

X(旧Twitter)運用が向いている企業

ブランドの認知拡大が最優先

X(旧Twitter)は他のSNSと比べても圧倒的に認知拡大に強いSNSです。そのため「まずは認知を広げてブランドを周知したい」「新商品のリリースをするので多くの人に知ってもらいたい」という場合にとても役立ちます。

画像や動画の投稿を継続的に作成できるリソースが割けない

X(旧Twitter)はInstagramに比べると簡単に投稿作成ができます。SNSは継続をして情報発信をしていかないと効果を生み出すことが難しいため、「継続的な運用に自信がない」「まずはスモールスタートでSNSを使ってみたい」という場合にはX(旧Twitter)から使ってみるのがおすすめです。

SNSを始める際の注意点

最後にInstagramやX(旧Twitter)などのSNSを始める際に注意しておきたいポイントをまとめました。

自社に合ったSNS運用を行う

ここまでご紹介してきた通り、Instagram、X(旧Twitter)にはそれぞれの良さがあるので、目的に併せてどちらを使うべきかを決めていきましょう。複数SNSを運用するとなると運用コストも大きくなり、継続が難しくなって結局結果に繋がらないということも考えられます。事前にどれだけSNS運用にリソースをかけられるのかを検討し、無理のない範囲で計画・運用を始めていくのがおすすめです。

投稿を複数人でチェックする体制を整える

作成した投稿に不備がないかを複数人で確認する」というフローを組み込んでおくことがおすすめです。Xは拡散力がとても強いため炎上しやすいことをご紹介しましたが、Instagramでも投稿が炎上してネットニュースになってしまうこともあります。最近のSNSはジェンダーなどの社会問題への価値観などが火種となって炎上するケースも多いので、年代や性別、国籍などが異なる様々な立場の人でチェックを行うことでより炎上のリスクを下げることができます。

SNS運用ガイドラインを作成する

SNS運用ガイドラインとは、SNS利用にあたっての注意点や禁止事項、DMでの対応規定、炎上時の対応フローなどをまとめておくものです。SNSを運用する企業では一般的で、事前に準備をしておくことで会社のイメージ低下や売上防止、採用への影響などを最小限にとどめることができます。

自社に合ったSNSを使って認知を広げよう!

本記事では、InstagramとX(旧Twitter)の違いやメリット・デメリットなどをご紹介してきました。Instagram、X(旧Twitter)それぞれに良さがあるので、自社の商材やターゲット、かけられるリソースによって選ぶことをおすすめします。

「SNS運用を始めるにあたってリスクについても対策しておきたい」というご担当者様には「公式SNSスターターチェックシート」がおすすめです。ペルソナ設計からSNS選び、コンセプト設計、リスク対策まで、SNSを始める上で必要な内容をわかりやすくまとめているので、ぜひこちらもご活用ください!