インスタ集客を成功させるアカウント設計|設計の手順やタイミングを解説

インスタで集客がうまくいかない原因の多くは「アカウント設計」にあります。投稿を頑張っているのにフォロワーが増えない、ターゲットがずれてしまう──そんな課題を感じたら、まずはアカウント設計の見直しが必要です。本記事では、集客を成功させるためのインスタアカウント設計のステップを詳しく解説します。

「アカウント設計を見直したいけど、何から手を付ければよいかわからない」というご担当者様には、より分かりやすくアカウント設計や運用方法を解説しているウェビナー「炎上リスクに強いSNSアカウントの開設方法」もおすすめです。こちらもぜひご活用ください!

なぜ集客できない?SNS集客が上手くいかない3つの理由

ではまず、SNSで集客が上手くいかない3つの理由をご紹介します。

1. アカウント設計がターゲットに沿っていない

アカウント設計がターゲットに沿って行われていないと、ターゲット外のユーザーが集まってしまいます。ターゲット外のフォロワーが増えることで、商品・サービスの訴求が刺さらず、購入にも繋がりにくくなります。またアカウント設計の段階でターゲットの解像度が低かった場合、ターゲットが求めている投稿ができていない可能性もあります。

2. 投稿とアカウントのコンセプトがズレている

バズることを狙うばかりに、ターゲットが求めている投稿を発信できていないというケースもあります。まずはフォロワーの反応が良い投稿をしていかないと、フォロワー以外に拡散されにくくなってしまいます。

※同一Instagramアカウントで同一月内に配信した投稿のインサイト比較

3. アクション量が不足している

投稿などのアクション量が不足していると、フォロワー外に投稿が回りにくくなったり、価値提供が足りずに機会損失をしてしまったりと、集客がうまくいきにくい傾向にあります。最終的なKGIから逆算して、必要なアクションを継続して行っていく必要があります。アクション量が不足している・管理できていない場合には、SNSの運用体制を見直す必要もあります。

アカウント設計を見直すタイミングと基準

SNS運用を始めるタイミングでアカウント設計を行ったという方も多くいらっしゃると思いますが、運用開始後は見直す暇もなく運用を続けてしまっている、という方も多いのではないでしょうか?しかし、アカウント設計は以下の3つのタイミングと基準で見直しを行うことで、より成果に繋がりやすくなります。

1. 3か月運用しても成果につながらない

まずは3か月を一つの目安として運用を行い、狙ったフォロワー数やコンバージョン数をクリアできない場合は、再度アカウント設計を見直す必要があると考えましょう。

アカウント設計の微調整を繰り返していくことでターゲットの解像度が高まり、集客につながるアカウントになっていくので、懲りずにアカウントを構築していきましょう。

2. 集客ができてもターゲットが集まらない

集客はできても、ターゲットがフォロワーにならない、コンバージョンにつながらないといったケースもあります。ターゲットが集まらないと、商品やサービスの訴求が刺さらず、最終的な売上やコンバージョンに結びつかなくなってしまう可能性があります。ターゲットに沿ったアカウント設計や投稿ができていない場合が多いため、再度アカウント設計を見直しましょう。

3. 運用開始後半年が経過したタイミング(以後半年ごと)

アカウントはパフォーマンスに関わらず、半年を目安にアカウント設計を見直していくのがおすすめです。アカウントを1回で完璧な状態にするのは難しく、トライアンドエラーを繰り返していくことで、成果につながるアカウントを作り上げていくことができます。

市場や競合の動向、ターゲットのニーズも日々刻々と変化していくものなので、定期的にアカウントを見直し、変えられる箇所は改善をしながら適切なアカウント設計を行っていきましょう。

集客を成功させるアカウント設計

ではここから、集客を成功させるアカウント設計を7つのステップに沿って解説していきます。

1. 市場・ターゲットリサーチ

まずは市場とターゲットに関するリサーチを行いましょう。

  • ・市場のトレンドや動向
  • ・ターゲットの興味関心・ニーズの変化
  • ・ターゲットの情報源・情報ツール・購入の意思決定ポイント

市場でどんな動きがあり、どんなニーズが新たに求められているのかを知ることで、自社でどんな価値提供を行えばよいのかを再考できます。また同時にターゲットに関する情報収集も行っていくことで、ターゲットの解像度が上がり、どんなアカウントでどんな発信をすればよいのかがイメージしやすくなります。

2. 競合リサーチ

市場とターゲットのリサーチが出来たら次は競合リサーチを行います。競合アカウントの運用方法から学べる点はたくさんあります。

フォロワー数が大きく異なるアカウントは参考にできない部分もあるため、同じくらいのフォロワー数のアカウントと比較的フォロワー数が多いアカウントをそれぞれ挙げて、アカウントの分析を行ってみましょう。そのうち、自社で行えそうな施策をリストアップしてみましょう。

◆アカウント分析で着目するポイント

  • ・プロフィール(リンクの配置、使用している言葉やフレーズなど)
  • ・フィード投稿(投稿内容、投稿ボリューム、投稿頻度など)
  • ・リール投稿(投稿内容、動画の形式、投稿からコンバージョンまでの導線、投稿頻度など)
  • ・ストーリーズ(投稿内容、投稿頻度、行っているキャンペーン内容など)
  • ・インスタライブ(発信内容、頻度など)
  • ・その他(アカウントのキャラ設、コメントでのユーザーとの関わり方など)

3. ターゲットへの施策決定

ターゲットはターゲットでも、商品やサービスの検討度に応じて、潜在層、準顕在層、顕在層に分けることができます。SNSにいるそれぞれのターゲットがどんなことを考え、どんな情報を求めているのかを検討することで、各ターゲットに当てるべき施策も決まってきます。2で挙げた施策を各段階のターゲットに当てはめて、どんな施策を打つか決めてみましょう。

4. コンセプト設計

「他社の商品や現状の状態で解決できないターゲットの【どんな不安や悩み】を、自社が関わることで【どのような形】で解決し、最終的に【どんな状態】にするのか?」

この枠を当てはめることで、アカウントのコンセプトの大枠を作ることができます。コンセプトが決まることで以下の2つの要素も具体化できるようになるため考えてみましょう。

  • ・アカウントのトンマナ(配色、写真、画像、言葉遣い、文字のフォントなど)
  • ・アカウントのキャラ設定(運用担当が顔や名前を出すのか、独自のキャラを使うのかなど)

5. KPI設定

フォロワー数やコンバージョン数などのKPI設定が正しくできていない場合には、改めてKPIを設定しなおす必要があります。KGIに対して、これまでの投稿インサイトから各フェーズのコンバージョン率の平均を割り出し、各KPIを設定していきましょう。

6. 運用スケジュール設定

インスタを伸ばしターゲットを集客するためには、定期的かつある程度の投稿量が必要です。どのくらいの頻度で、3でリスト化したアクションを行うのかスケジュールを設定してみましょう。他の業務の間でSNS運用を行っているご担当者様も多いかと思いますので、まずは無理なく続けられる頻度でスケジュールを設定しておきましょう。

7. プロフィール作成

最後にプロフィールの改善を行いましょう。2の競合調査で取り入れた視点も踏まえ、ターゲットにとって魅力的で見やすいプロフィールを作成することが大切です。

アカウント設計を見直して、集客を成功させよう

本記事では、インスタ集客を成功させるアカウント設計のタイミングと方法についてご紹介しました。アカウント設計を見直し、ターゲットに沿ったアカウント作りと発信ができると、狙ったターゲットを集客することができます。本記事でご紹介したアカウント設計方法やタイミングを、ぜひ今後のSNS運用に生かしてみてください!

弊社開催ウェビナー「炎上リスクに強いSNSアカウントの開設方法」では、今回ご紹介したアカウント設計から運用につながる施策や考え方までをわかりやすく解説いたします。こちらもぜひご活用いただき、今後のSNS運用にお役立てください!